「Windows 10 Proが3990Xの64コア128スレッドをフル活用できないため、Windows 10 Pro for WorkstationやEnterpriseのOS環境下よりもパフォーマンスが下がる」という情報が広がり、界隈ではちょっとした話題になっていますね。
しかし、それはレビュアーのWindows 10 Proのバージョンの問題であり、3990X対応以降のバージョンではWindows 10 Proでパフォーマンスが下がることはないと、AMDが公式にコメントしています。
AMDが「3990XにWindows 10 Pro推奨」の公式声明
Anandtechやその他のレビューサイトは、Windows 10 Pro環境下における3990Xのベンチマークの多くで、Windows 10 Pro for WorkstationsおよびWindows 10 Enterpriseよりも処理性能が落ちていることを報告しました。
これに対してAMDは「Windows 10の上位エディションが3990Xの処理性能を上げるということはありません。我々は各メディアが報告している処理性能の低下を理論上理解はできますが、これらはテストにおけるある種のエラーであると思います。」とコメントしています。
これらの報告は、単に各ベンチマークが実行されたWindows 10 Proのバージョンに依存している可能性があります。
Windows 10 Proの最新のアップデートにより、3990Xの128スレッドすべてを正しく認識するようになったという報告も上がってきています。
Windows 10 Proとそれ以上のエディションでの差は「ほぼ無し」
Tom’s HardwareがWindows 10 ProおよびEnterpriseでRyzen Threadripper 3990Xのベンチマークを再テストしたところ、両者におけるスコアの差は「ほとんどまたは全く」ありませんでした。
さらに、Tom’s HardwareがWindows 10 Proのバージョン18362.592(AMDが3990Xのベンチマークに推奨するバージョン)を使用したとき、バージョン18362.476と比較して3990Xのパフォーマンスが向上することを発見しました。
そのため、以前報告された3990Xの性能低下は、AMDが推奨するよりも以前のバージョンのWindows 10 Proでベンチマークが実行された可能性があるとのことです。
正直言ってまだ不明瞭な部分も多い話題なので、最終的な決着はもう少し待つ必要がありそうですが、今回の情報を見る限りは通常のWindows 10 Proでも最新のアップデートを適用すればRyzen Threadripper 3990Xをフル活用できるようになるみたいですね。
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