Intel第12世代「Alder Lake」は、第11世代「Rocket Lake」から19%もIPCが向上と公式発表【Intel Architecture Day 2021】

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Intel Architecture Day 2021にて、公式にIntel第12世代デスクトップCPU「Alder Lake-S」シリーズを含めた、「Alder Lake」の仕様・スペックの発表がありました。

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Alder Lake は史上初の DDR5・PCIe 5.0サポート & 新テクノロジー

Intel第12世代CPUのAlder Lakeは、Intel社の新しいアーキテクチャのもと、Pコア(高性能コア:Performance)Eコア(高効率コア:Efficiency)という2つの異なるコアをハイブリッドさせて構築されています。

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シリコンダイには Intel 7 プロセスが採用されており、定格TDPは9Wから125Wまで拡張できます。

市場で初めてDDR5PCIe gen 5がサポートされ、Intel Thread Directorなどの新しいテクノロジーも搭載。

またAlder Lakeは、デスクトップ(LGA1700)からウルトラモバイルまで完全にスケーラブルになるとのことです。

Alder Lake は Rocket Lake から19%もIPCが向上

最上位のAlder Lake CPU(Core i9-12900Kか)には8つのPコアと8つのEコアがありますが、ハイパースレッディングをサポートするのはPコアのみで、スレッド数は合計24になります。

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統合GPU(iGPU・内蔵GPU)にはXeアーキテクチャの演算ユニットを96EU搭載。

更に、Intelは第12世代「Alder Lake」が第11世代「Rocket lake」から19%もIPCが上昇していることを公称しており、今回最も注目すべき点だと思います。
(ちなみにRocket Lakeのメインストリーム向けフラグシップモデルはCore i9-11900K)

Alder Lake はDDR5-4800と最大16レーンのPCIe 5.0を提供

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Alder Lakeは、最大30MBの非包括的LLキャッシュを搭載し、DDR5-4800MHz、LPDDR5-5200MHz(モバイル向け)、DDR4ではDDR4-3200とLPDDR4x-4266(モバイル向け)をサポート。

また、PCIe 5.0のサポートによりPCIe帯域幅はPCIe 4.0時代から更に2倍になり、最大16レーンで最大64GB/sのPCIe Gen 5を提供できます。

一応CPU側でPCIe 4.0も4レーン持っていますが、おそらくチップセットとの接続で使われるので、グラフィックボードを使用する場合はAMD CPUのようにCPU直結でM.2 SSDやその他のPCIeデバイスを繋げることはできなさそうです。

Alder Lakeに対応する600番台のチップセット(マザーボードに載ってるやつ)側では、最大でPCIe 4.0を12レーン、PCIe 3.0を16レーン提供するとのこと。

Alder Lake のI/O帯域幅は最大64GB/s

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インターコネクトに関しては、コンピューティングファブリック(CPU内部の通信)の帯域幅は最大1000GB/sに強化され、I/Oファブリック(CPU外部との通信)の帯域幅は最大64GB/sです。

メモリファブリック(RAMとの通信)は最大204GB/sの帯域をサポートしています。

また、SoCのニーズに応じてメモリ周波数と電力をスケーリングできるようです。

Alder Lake の投入によりAMD RyzenやApple M1と戦えるようになるか

Intel 第12世代 Alder Lakeは今年2021年の後半、そろそろリリースされる予定になっており、ここにきてようやく公式発表がありましたが、おおむね今までリークされてきた情報と違わないですね。

Alder Lakeの投入によりIntelもAMDのRyzenやAppleのM1チップと戦えるようになってくるとは思います。

しかし、AppleやAMD・TSMCのタッグも、より微細なプロセス・新しいアーキテクチャをどんどん投入してくると思いますので、ここからの戦いも面白いものになってきそうですね。


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