先日NvidiaからDLSS 2.0の発表がありました。
現行のGeForce RTX 2000番台のグラフィックボードは恩恵を受けられますが、対応ゲームはまだ数えられるほどのようですね。
「DLSS」とは
NvidiaのDLSSはディープラーニングスーパーサンプリングの略で、2018年9月にRTX 2000シリーズのグラフィックボードと共に導入された技術です。
DLSSは、RTX GPUのNvidia Tensorコアを利用してゲームのパフォーマンスを向上させる、ディープラーニングベースのレンダリング技術です。
DLSSによりディープラーニングのアルゴリズムを活用して、表示されるよりも低い解像度でゲームをレンダリングした後、モニターの解像度にアップスケールすることができます。
低解像度でレンダリングしてアップスケールするため、GPUへの負荷を下げてパフォーマンスを向上させながら、ネイティブの解像度でレンダリングされた場合とほぼ同じくらい鮮明でキレイなゲーム画面を表示することができます。
DLSS 2.0で、かなり扱いやすくなる
今回、NvidiaはDLSSの新バージョンであるDLSS 2.0を発表し、性能、カスタマイズ性、互換性の向上を謳っています。
Nvidiaによると、DLSS 2.0では初代DLSSのAIより2倍高速なAIを使用しているとのことで、新しい一時的フィードバック技術によって画質が向上し、より鮮明で詳細な映像になるとのこと。
大きな改善点として、DLSS 2.0はゲームごとにAIを導入するのではなくなり、どのゲームも共通した一つのAIネットワークにプールされるようになったことが挙げられます。
初代DLSSでは、ゲーム開発者が各ゲームにDLSSを導入して一から学習させる必要があったのに対し、DLSS 2.0は多くのゲームで個別のラーニングをほとんど行わずに機能するということです。
これにより開発者側の負担が大幅に減るため、DLSS 2.0の導入は初代DLSSよりも進んでいくと思われます。
また、NvidiaはDLSSの汎用性を高めるため、DLSS 2.0に新たに「品質重視」/「バランス」/「パフォーマンス重視」の3つのモードを追加しました。
パフォーマンスモードでは、最大4倍の解像度までアップスケールすることができ、例えば1080p(フルHD)のゲームを4Kまでアップスケーリングできます。
初代DLSSは、2倍の解像度でほぼ限界だったので、かなりの進化と言えるのではないでしょうか。
DLSS 2.0対応ゲームは?
DLSS 2.0は2020年3月26日時点で、「Control」、「MechWarrior 5:Mercenaries」、「Deliver Us The Moon」、「Wolfenstein:Youngblood」で実装されており、今後より多くのDLSS 2.0対応タイトルがリリースされる予定になっています。
NvidiaがUnreal Engine 4開発環境でDLSS 2.0を簡単に導入できるようにしたため、今後はDLSS 2.0対応タイトルがほぼ確実に増えていくと思います。
DirectX 12 UltimateやDXRレイトレーシングなど、2020年はグラフィックスAPIとレンダリング技術の進化が進んでいく都市になりそうですね。
裏を返せば、解像度での進化は鈍化し、クオリティ面での進化にシフトしていっているということです。
やっと4Kテレビが2020年で国内普及率50%に達すると三菱総合研究所が試算していましたが、8Kの普及率はどのように推移すると思いますか?
筆者ぽんたすとしては、今後5年は良くても4Kが主流になると思っており、8Kの普及スピードはかなり遅いのではないかと思っています。(だって4Kでかなりきれいなんだもん・・・)
ゲーム解像度の進化も単純なディスプレイにおいては高く見積もって8Kまでで、あとはHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を活用したVRや、HMD以外で3D立体視を実現する方向に進んでいくと勝手に予想しています。
ほんで最終的にはソードアートオンラインの世界になると思います。()
(半分冗談半分本気)
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