Intel第12世代 Core i7-12700K「AlderLake-S」デスクトップCPUとみられるCPUのデータがSiSoft Sandraデータベースから発見された模様です。
フラグシップモデルの16コアIntel Core i9-12900Kの情報はこちら
参考記事:「Alder Lake」の16コアCPU、Intel Core i9-12900Kは「Zen 3」のAMD Ryzen 9 5950Xより25%も高性能!?しかし消費電力に注意
Intel Core i7-12700Kと思しきCPUデータが発見される
Intel第12世代、コードネーム「AlderLake-S」デスクトップCPUは今年2021年の後半に発売される予定であり、メインストリーム向け初のDDR5メモリーとPCI-Express 5.0に対応したCPUになると言われています。
第12世代AlderLake-Sで特徴的なのは、性能重視のパフォーマンスコア(Pコア)と効率重視のエフィシェンシーコア(Eコア)に分けられていることです。
ご覧のとおり、データベース上ではCPUの型番がありませんが、最新のCPUで12コア、25MBのL3キャッシュという仕様を鑑みると、Intel AlderLake-SデスクトップCPUシリーズのCore i7-12700Kであると予想できます。
現状のソフトウェアは次世代のAlder Lake-Sの様なハイブリッドコアのCPUを正しく認識するように作られていないため、実際のコア数とスレッド数の表記が不正確になる模様です。
実際にIntel Core i7-12700KデスクトップCPUには12個の物理コアと20個のスレッドが搭載されているはずですが、ソフトウェア上では24スレッドと検出されています。
(物理コアが12個あるため、単純にHTで24スレッドになると検出されてしまうようですね。それともエンジニアリングサンプルはEコアもHTできるのか?)
Intel Core i7-12700Kの仕様・スペック
さてCore i7-12700Kのコアの内訳として、8個は高性能PコアのGolden Coveコア、4個は低電力EコアのGreacemontコアとなっています。
PコアであるGoldenCoveコアはハイパースレッディングに対応しており8コア16スレッド、EコアのGracemontにはハイパースレッディング機能がなく4コア4スレッド、合計で12コア20スレッドとなると言われています。
Core i7-12700Kのクロックスピードに関しては、このデータベース上ではベースクロック1.2GHz、ブーストクロック3.4GHzのと表示されています。
しかしおそらくこのデータはエンジニアリングサンプルを反映しており、最終的な製品版ではCore i7-12700Kは最大5GHzまでブーストできると言われています。
Intel第12世代の現状判明しているラインナップの仕様、スペックは以下の通りです。
CPU | P コア | E コア | コア / スレッド | Pコア ベース / 最大 | Pコア 全コア ブースト | Eコア ベース / 最大 | Eコア 全コア ブースト | L3 キャッシュ | TDP |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Core i9- 12900K | 8 | 8 | 16/24 | 不明 / 5.3GHz | 5.0 GHz | 不明 / 3.9GHz | 3.7GHz | 30 MB | 125W (PL1) 228W (PL2) |
Core i7- 12700K | 8 | 4 | 16/20 | 不明 / 5.0GHz | 4.7 GHz | 不明 / 3.8GHz | 3.6GHz | 25 MB | 125W (PL1) 228W (PL2) |
Core i5- 12600K | 6 | 4 | 12/16 | 不明 / 4.9GHz | 4.5 GHz | 不明 / 3.6GHz | 3.4GHz | 20 MB | 125W (PL1) 228W (PL2) |
Core i7-12700KのL2・L3キャッシュについて
Probably i7 12700K
— 포시포시 (@harukaze5719) August 9, 2021
– 12C 20T (misreported as 24T)
– 8*1.25MB + 4*384KB = 11.5MB L2
> L2 cache is reported as 9 core, I think that is right due to 4 small core = 1 cluster. Benchmark could recognize cluster unit.
– 8*2.75MB(cut from full of 3MB) + 4*768KB = 25MB L3 https://t.co/fO84Bz2qM3
先述の通り、検出システムがまだ最新のIntel AlderLake-Sシリーズに対応できていないため、キャッシュの容量を見ていくときも注意が必要です。
上のツイートの通り、L2キャッシュに関しては9×1.25MBと表記されていますが、4つのEコアが1まとまりで1コア=1クラスターとして認識されてしまったと考えられます。
つまりCore i7-12700KではPコアには1個につき1.25MB、Eコアには4個につき1.25MBのL2キャッシュ容量を与えられている模様ですね。
以前の情報ではCore i9-12900Kではありますが、下の画像の通りGracemont(Eコア)には4つにつき2MBのL2キャッシュが与えられるという設計になっているはずなので、どちらが正しいのか、またはCore i7-12700KのGracemontのL2キャッシュは4コアあたり1.25MBになったのか、その辺りは良く分らない状況ですね。
L3キャッシュに関しては以前の情報通りCore i7-12700KはCore i9-12900Kから幾分か削減された容量になっており、Golden Cove(Pコア)は1コアにつき2.75MB 、Gracemontには4コアにつき3MBで合計2.75MB×8Pコア+3MB×1クラスターEコア=25MBのL3キャッシュとなっていると見受けられます。
今回のデータは非公式にリークされた情報であり、Intelから公式に発表された仕様ではないので、リリースの際には異なったスペックになっている可能性があることはご留意ください。
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