ついに、本日午前1時のYoutubeプレミア公開で、SonyのPlayStation 5の詳細スペックが明らかになりました!
PlayStation 5 vs. Xbox Series X
Xbox Series Xに比べてCPUやGPUの性能は見劣りするものの、PS5はSSD周りがXboxよりも注力されており、ローディング等のユーザー体験はPS5のほうが高いかもしれません。
Xbox Series Xのスペック解説はこちら!
また、PS5はCPUとGPUで電力ソースを融通しあうAMDのSmartShiftテクノロジーが採用され、Xboxよりも高効率な電力設計になり、排熱も穏やかになるかもしれませんね。
(ただし!実機で実際に動かしてみないと、実行性能の比較は厳密にはできないことは注意してください。紙面上のスペックの過信は禁物です。)
PS5とXbox Series Xのスペックを表にまとめて比較してみました。
赤色がより良さそうなスペック、青色が劣るかもしれないスペックになっています。
PlayStation 5 | Xbox Series X | |
CPU | AMD カスタム Zen 2 CPU 8コア16スレッド ~3.5GHz (可変クロック) | AMD カスタム Zen 2 CPU 8コア~3.8GHz, 16スレッド時~3.66 GHz (固定クロック, 2モード) |
GPU | AMD カスタム RDNA 2 GPU 10.3TFLOPS, 36CU, ~2.23GHz | AMD カスタム RDNA 2 GPU 12TFLOPS, 52CU, ~1.825GHz |
プロセス | TSMC 7nm Enhanced | TSMC 7nm Enhanced |
メモリ | 16GB GDDR6:256-bit | 16 GB GDDR6:320-bit |
メモリ帯域 | 448GB/s | 10GB @560GB/s + 6GB @336GB/s |
内部ストレージ | 825GB カスタム NVMe SSD | 1TB カスタム NVMe SSD |
I/O スループット | 5.5GB/s (Raw) 8-9GB/s (圧縮時) | 2.4GB/s (Raw) 4.8GB/s (圧縮時) |
拡張用ストレージ | NVMe SSD スロット | 1TB 拡張カード |
外部ストレージ | USB 3.2 外付け HDD 対応 | USB 3.2 外付け HDD 対応 |
光学ドライブ | 4K UHD Blu-Ray Drive | 4K UHD Blu-Ray Drive |
性能目標 | 4K 120FPS, 8K (本当か?) | 4K 60FPS, 最大120FPS |
下位互換性 | ほとんどのPS4ソフトに対応 | 対応、より良いゲーミング体験 |
PlayStation 5のCPUはAMD Ryzen 7 3700X相当(ただしブースト無し)、GPUはNVIDIA RTX 2080相当と話題ですが、以下でPS5のスペックを少し詳しく見ていきましょう。
CPUとGPU
Xbox Series Xと同様に、PS5もCPU・GPUともにAMDのカスタムチップを採用し、CPUは最大3.5GHzで駆動するカスタムZEN 2の8コア16スレッド、GPUは最大2.23GHzまでブースト可能なカスタムRDNA 2の演算ユニットを32基搭載しています。
Xbox Series XのCPUは8コア16スレッド時3.66GHz、GPU演算能力が12TFLOPSなのに対し、PS5のCPUは8コア16スレッドで最大3.5GHz、GPU演算能力は10.28 TFLOPSなので、演算能力の点ではXboxよりも若干PS5が下回る形になります。
(目安としてGTX 1080 Tiがおおよそ11TFLOPS、RTX 2080がおおよそ10.1TFLOPSなので、確かに紙面上のスペックは話題通りですね。)
ただしXboxとは異なり、最近登場してきた一部のゲーミングノートPCと同様に、PS5はAMDのSmartShiftテクノロジーを利用して、CPUとGPUの間で電力を融通しあうように設計されています。
GPUに関しては、Sonyの要請でAMDとSonyはGPUを独自に共同開発しており、その技術が実になればPC用の汎用グラフィックボードにも採用されるかもしれないらしいですよ。
またAMDのRDNA 2ベースのGPUを採用することにより、PS5でもレイトレーシングが可能になります。
レイトレーシングの技術は、音、環境光、影、反射などの処理にも応用できるとのこと。
SSDとメモリ
PS4の場合、ハードディスクから1GBのデータをロードするのに最大20秒かかっていましたが、PS5ではPCIe 4.0 NVMe SSDを採用し、2GBのデータを0.27秒でロードできるとのこと。
これにより、ファストトラベルなどの時間をかなり短縮することができるようになります。
また、PS4のHDDではパッチのインストール時に丸々新しいファイルを追加していたためパッチ適用にかなり時間がかかりましたが、PS5のSSDではパッチ単体でインストールすることができるので、インストール時間が大幅に短縮されます。
さらにPS5には16GBのGDDR6 RAMも搭載され、読み込みが100倍高速になるとのこと。
5.5GB/sの帯域幅を持つ12チャネルインターフェイスを備えたSSD用のカスタムフラッシュコントローラーもCPU内部に搭載され、PCIe 4.0を介してSSDとCPUが接続し、メモリへの高速転送を実現しています。
またPS5は市販の対応したM.2 PCIe SSDにも対応しており、PS5の内部ストレージ速度の5.5GB/s以上の速度を出せるSSDは利用できる模様。
PCIe 4.0 M.2 NVMe SSDであればイケそうですが、PS5の仕様に適応できるSSDは今後Sonyが互換性テストとベンチマークを行って公表していくようなので、公式の情報を待った方がいいですね。
(でもPCIe 4.0 M.2 NVMe SSD って普通に高いんだよなぁ。)
ちなみに、PS4のゲームは外部HDDを介してインストールすることもできるとのこと。
3Dオーディオ
オーディオに関しては、Sonyは独自に「Tempest 3D AudioTech」と呼ばれる技術を開発し、PS5に搭載、Dolby Atmosには非対応となっています。
AMDのGPU設計に基づくハードウェア自体は、「Tempest Engine」という名前です。
ヘッドホンでのTempest 3D Audio Techの開発は大体完了しているとのことですが、その他のテレビスピーカーやサラウンドシステムなどに対する研究開発はまだまだ数年単位の時間がかかる模様です。
現在開発中のゲームの中には、既にこの技術を使用しているものもあるようです。
SonyはHRTF(頭部伝達関数)についての研究を行っており、うまくTempest 3D Audio Techに取り入れたいようですね。
やっとPlayStation 5のスペックが分かってきましたね。
Xbox Series Xの方がスペックが高そうなのは若干残念ですが、やはり日本ではPS5の情報のほうがXboxよりも圧倒的に盛り上がっています。
今回の棲み分けとしてはXboxはとにかくスペックで勝負、PlayStationはPS3での赤字経験からコストと性能のホットスポットを探ったという感じでしょうか。
筆者ぽんたすの個人的な価格予想としては、Xbox Series Xが7~10万円、PS5は6万円前後に収めてくるのかなぁ、と思っています。
両者とも、無印バージョンのほかに「Pro」に相当するバージョンも用意しているという予想も多いので、その辺りはやはり公式情報を待つしかありませんね。
スペック以上に、コントローラーを含めたユーザー体験の質や発売されるソフトなど、大事な要素はたくさんありますが、勝った負けたではなくゲーム業界全体が盛り上がっていけばいいですね。
良ければシェア、Twitterフォロー、YouTubeチャンネル登録よろしくお願いします。
Twitter : ぽんたす
YouTube : ぽんたすチャンネル
コメント