Ryzen Threadripper 3990Xの発売が3日後の2月7日に迫っていますが、3990Xに関して個人的に驚いた情報を見つけてしまいました。
簡単にまとめてみましょう。
Ryzen Threadripper 3990XはデュアルXeon Platinum 8280を圧倒する
AMDのRyzen Threadripper 3990Xは史上初の64コア128スレッドのHEDT向けCPUの最上位モデルです。(HEDTはHigh-End Desktopの略です。)
対してIntelのXeon Platinum 8280は28コア56スレッドのエンタープライズ向けサーバー、ワークステーションCPUです。
今回、Overclockers.ruがSiSoftwareデータベースから3990Xのデータを発見したようです。
それによると、3990XはSiSoftware Processor Arithmeticベンチマークで1786.22GOPSのスコアを記録しており、デュアルXeon Platinum 8280システムのスコアを17.8%も上回っています。
そして価格に関しては、3990Xが「3,990ドル」(絶対狙ってる)なのに対し、Xeon Platinum 8280は1つで10,000ドル、デュアルで「20,000ドル」です。
つまり、3990XはデュアルXeonの性能を約1.2倍上回っているのに、価格は5倍安いということになります。
いやヤバすぎでしょ。
というか、インテル先輩今までどれだけ利益を独り占めしてきたん?
消費電力、冷却のしやすさ、入手可能性も3990Xが魅力的
これは公称値になりますが、64コアの3990XがTDP280W、合計56コアのデュアルXeon Platinum 8280がTDP400Wです。
TDPの差は100W近くにもなり3990Xのワットパフォーマンスの良さが目立ちますね。
(というか64コアでTDP280Wって低消費電力過ぎでは?ふたを開けるとブーストで400Wまで上かりますみたいなことにならないのかな。)
消費電力が300Wと400Wではそれぞれを冷やしきれる冷却システムの規模が結構変わってきますし、 デュアルソケットよりもシングルソケットのほうが物理的にもコスト的にも冷却しやすいですよね。
これはアドバンテージになると筆者は思います。
そして、そもそもXeon Platinumはコンシューマー向けに単品では売られていないので、そもそも自作PC界隈では土俵にすら上がりません。
それに対してRyzen ThreadripperはCPU単体でPCパーツショップに出回るはずなので、入手可能性という点でも3990Xに軍配が上がります。
Intelどうするんだろう。。。
ビジネスPCやサーバー、ワークステーションのシェアはまだまだIntelが圧倒的だけど、今後AMDのCPUに特にデメリットがなくなってくると徐々にシェア落ちてくるかもしれない。
余談、ECCメモリについて
ちなみに、自作PC界隈でAMDのRyzen Threadripperと戦うとなると、IntelのCore Xシリーズになってくると思います。(いやもはやXeon Wシリーズしかないか・・・?)
この時、Core XはECCメモリに対応していないのに対して、ThreadripperはECCメモリに対応しているわけです。
多コア環境を構築したい方のうちで、ECCメモリを使いたいというニーズは一定数あると思うので、この点でもRyzen Threadripperの選択肢が強いということになります。
最近のPCパーツ界隈はAMDの猛攻勢によってCPUもGPUもかなり盛り上がってきていて個人的にはうれしい限りです。
Ryzen Threadripper 3990Xのさらなる情報は発売後の市場の反応を待つことにしましょう!
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コメント
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