【5.3GHzブーストのTVB発動条件が判明】モバイル8コアIntel Core i9-10980HKは最大消費電力135W!【5.3GHzは1分も持たない?】

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Intel Core i9-10980HKは、モバイル向け第10世代Comet Lake-Hの最上位・フラグシップCPUで、ノートPC向けで初めて5.0GHzの壁を超えたCPUです。

ただし依然として14nmプロセスにとどまっているため電力効率は悪く、ノートPCに搭載されるCPUとしてはかなり大きな消費電力であり、バッテリーの持ちが心配されています。

10980HKをMax 5.3GHzにするための条件が判明

Core i9-10980HKは8コア16スレッドを有し、ベースクロックは2.4 GHz、ブーストクロックは5.3GHzまで上げることができます。

ただし、5.1GHz以上にクロックを上げるにはThermal Velocity Boost(TVB)を効かせる必要があり、TVBを効かせるには十分な電力と冷却能力が必要になってきます。

Intelは今まで、TVBの消費電力や熱条件については明言していませんでしたが、今回Twitterで@aschilling氏がその仕様について情報を提供してくれました。

10980HKは最大5.3GHzだが消費電力は135Wにも達する

Core i9-10980HKのTDPは45Wとなっていますが、基本的にTDPの値はベースクロックである2.4 GHz(PL1)で計算されています。

ただしご存じの通り、ベースクロックとブーストクロックは今やかなりかけ離れてしまっているので、ブースト時には消費電力がかなり高くなってしまうのは容易に予想できます。

ターボブースト(PL2 base)に基づく消費電力は107Wとなり、5 GHz以上にブーストする際の消費電力(PL2 max)は135W以上が必要で、前世代のフラッグシップであるCore i9-9980HKよりも10W高くなりました。

TVBを効かせるための温度条件

10980HKのTVBは2段階用意されており、+100MHzブースト(5.2 GHz)はCPU温度が65〜85℃の場合にのみ、+200MHzブースト(5.3 GHz)はCPU温度が65℃未満の場合にのみ有効になります。

また、「Tau」値とはそのクロックを維持できる時間であり、ツイートが正しければ、5.3GHzは1分間も持続することができないということになります。(あくまでも「ツイート主の環境で」、ということにはなりますが。)

Core i9-10980HKを搭載したすべてのノートPC・ゲーミングノートがCPUを高クロックで維持できるわけではないでしょうから、Maxブーストをフル活用したい方は5.3 GHzブースト時にCPU温度を65℃以下に保つことができるモデルを探さなければならないでしょうね。


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コメント

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