【CPU補助電源8pinの耐久電力について解説】ASRock Z490マザーボードの画像がリーク!【各マザボの評価:300W級10コアCore i9は運用できるか】

マザーボード
Image Credit : VideoCardz; ASRock
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今回は、Intel第10世代Comet Lake-SデスクトップCPU向けのASRock製Z490マザーボードの画像がリークされました。

ASRock Z490マザボの簡易総評

パット見た感じ、Z490 TAICHIとZ490 EXTREME4はデザインがより洗練されてシックな見た目になり、TAICHIはX570で問題になったUSB Type-Cヘッダとグラボの干渉も改善されていそうです。

Z490 STEEL LEGENDは従来通りの高コスパ、PHANTOM GAMINGはトップグレードにVELOCITA(従来のPG9やPG7に当たる?)を追加し他通常PGは廉価ポジションに移行(?)したように見受けられます。(いうてもPG4は前回もあのような感じで同様な造りでしたね。)

Z490 PRO4とZ490M PRO4は従来通り必要最低限で一応10コアCore i9も載せられそうな造りになっています。(あくまでも一応可能のレベルだと思う。300W維持は怖い。普通にターボブースト効かせて250Wくらいの運用ならできそう

Z490 PHANTOM GAMING-ITX/TB3 や Z490M-ITX/ACは、他社のmini-ITXマザボと比べてVRMが若干弱そう(CPU補助電源も8pinのみ)に見え、8コアCore i7までの運用にとどめていた方がよさそうに思えます。(詳しくはこの記事の後半で書きました。)

ただし、今回の筆者のコメントはあくまでも画像からわかる見た目上の感想・評価なので、参考程度にとどめていただけたら幸いです。
実際どのような性能になっているかは、最終的には使ってみないと分かりません。

ASRock Z490 TAICHI

Z490 Taichiは配色が従来から変更され、黒ベースにブロンズや金の配色がなされています。
Taichiのデータシートによると、パワーステージ周辺(おそらくVRM周辺)にファンが3つ搭載されている模様で、VRMの発熱にも力技で対応しているようです。
(でも小口径ファンはうるさいんですよねぇ。最低限今回は窒息していないことに期待。)

OCなしで300Wに達すると言われている10コア20スレッドCore i9-10900K等をオーバークロックしてぶん回すには打って付けのマザーボードになるかもしれません。

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ASRock Z490 EXTREME4

Z490 Extreme4はネジ6点止めの基盤に変更されています。(一番右の列が無い。)
Z490 Extreme4の基盤形状や造りは非常にZ490 Steel Legendに似ており、性能もあまり変わらない可能性がありますね。

Z490 Steel LegendはZ490 Extreme4よりも低価格で販売されるはずなので、Extreme4はコストパフォーマンス的に微妙なマザボになるかもしれません。(見た目はかなりカッコいい。)

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ASRock Z490 STEEL LEGEND

Z490 Steel LegendはZ490 Extreme4から不要になる可能性が高い部分をそぎ落とし、コストパフォーマンスを上げた細マッチョのようなマザーボードになっていると思います。
こちらもExtreme4と同様にネジ6点止めの基盤になっていますね。

デザインは従来通りですがかなり人気のあるシリーズなので、高いコスパとキャッチーなデザインでZ490でも売れ筋になりそうだと予想しています。

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ASRock Z490 PHANTOM GAMING VELOCITA

Phantom Gamingに最上位モデル(?)と思われる「Velocita」が新たに追加されました。
ただし、ASRockはZ490 AQUAやZ490 Phantom Gaming Xも開発しているというウワサもあるので、Taichiや上記のマザボの中このZ490 Phantom Gaming Velocitaがどのようなポジショニングをしていくのか、あまりイメージが湧きません。

SATA 3.0ポートが8個もあるように見えるので、SATAデバイスを多数運用したい方にはオススメのマザボになるかもしれません。
(まぁ見た目が好きなら買えばいいんじゃないかな?VRMは普通にめちゃ強そうです。)

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ASRock Z490 PHANTOM GAMING 4

Z490 Phantom Gaming 4は、CPU補助電源が8pin+4pin構成でVRM自体も10コアCore i9でも運用できそうですが、ヒートシンクが簡単なものしかついていないのでサーマルスロットリングを起こす可能性があるかもしれません。
個人的にはZ490 PRO4の方がマシなのではと思います。
(サーマルスロットリング:発熱が許容量(大体100℃前後のマザボが多い)を超え、クロックが下がること。)

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ASRock Z490 PRO4

従来通り、Z490 PRO4は最もベーシックでかつ質素過ぎない廉価マザボに仕上がっていると思われます。
10コアCore i9でも使えそうなのが個人的には意外でした。
オーバークロックに全く興味がないユーザーにとってはこの辺りが無難かもしれません。
(ただし拡張性も最低限なのでご注意ください。)

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ASRock Z490M PRO4

Z490M PRO4は、Z490 PRO4のmicro-ATXバージョンというべきマザーボードです。

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ASRock Z490 PHANTOM GAMING-ITX/TB3

Z490 Phantom Gaming-ITX/TB3はmini-ITXフォームファクタのマザーボードで、小型ゲーミングPCを作りたい方にオススメできそうです。
ただし、CPU補助電源が8pinまでしかないので、8コアCore i7までの運用が好ましいように見えます。

EPS 12V 1系統から20A、すなわち240Wまでの出力の電源が多き気がするので、電源によっては10コアCore i9定格~ある程度のターボブースト運用ならありかもしれません。個人的にはお勧めしませんが。
安物電源に関しては1系統20Aも出力できない(するけど耐えられない)ものもあるかもしれないので、1系統当たりの出力電流上限を確認してください。

VRMヒートシンク部分には小口径ファンがついておりVRMの冷却は意外とできるかもしれませんが、その分ファンの回転音がうるさい可能性があるのでご注意ください。
ちなみに、TB3はThunderbolt 3の略で、コントローラーチップが搭載されていると思います。
Amazonでしか見つけられなかった・・・。

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ASRock Z490M-ITX/AC

Z490M-ITX/ACもmini-ITX規格のマザーボードで、こちらは本当に必要最低限の構成になっているように見えます。

少し頑張って8コアCore i7、安全圏は6コアCore i5での運用になるのではないかと思います。

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CPU補助電源8pinのみで300W級Core i9は運用できるか?

結論から言うと、EPS12Vの8pin1つのみで300Wの運用をするのは不可能、もしくはものすごくオススメしない、というのが答えです。
そもそも8pinで200W超えの電力を引っ張るのは筆者的には少し怖いですね。
(問題が起こらないケースもあるので、「いや全然いけるけど」みたいな意見もあったりしますが。)

もし300Wの電力を引くとすると、8pin=EPS 12Vケーブルには300W / 12V = 25A、さらにEPS12Vケーブルは電流を4分割しているのでケーブル一本につき6.25Aの電流が流れます。
この電流の2乗とケーブルの抵抗値と時間の掛け算による発熱量がケーブルの耐熱限界を超えると、ケーブルが溶けたり燃えたりするのです。
(ペリフェラル→ATX12V変換ケーブルはEPS12Vケーブルよりも耐久値が低い場合が多いため、ペリフェラル→CPU補助電源4pin変換をしていると発火する場合が比較的多い、というのはこのことです。)

厳密には結局「ケーブルの質も含めた電源ユニットの質」による部分は大きいですが、特に安物電源を使う場合は気を付けたほうがいいです。

ただ、電源によってはそもそもCPU補助電源8pin 1系統から20A以上引けなかったりする(引けたとしても限界を超えているので壊れたり燃えたりする可能性がある)ので、厳密には個々の場合に合わせて考えないといけないですね。

前述のとおり、CPU補助電源が少ないマザーボード、電源で大消費電力を引こうとする場合は、しっかりと電源の出力電流限界値を確認することをオススメします。

筆者オススメの電源はSeasonicのFocus Plusシリーズです。


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