AMD最新世代の激レアCPUをゲットしたので、その性能を
自作PC初心者向けに簡単に解説していきます。
あくまでも初心者向けの簡単な説明ですので、詳しいレビューはちもろぐなどをご覧ください。
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Ryzen 9 3900X 基本スペック
- メーカー:AMD
- コア / スレッド数:12コア / 24スレッド
- 基本 / ブースト クロック:3.8GHz / 最大4.6GHz
- メモリタイプ / 定格最大周波数 / チャネル:DDR4 / 3200MHz / 2チャネル
- TDP:105W
- ソケットタイプ:AM4
- 付属クーラー: Wraith Prism with RGB LED
- L1 / L2 / L3 キャッシュ:768KB / 6MB / 64MB
- PCIeレーン数 / 構成:Gen4 16 + 4 / 1×16+1×4 or 2×8+1×4 or 1×8+2×4+1×4
- 発売日:2019年7月7日
- 参考価格・定価:税別 59,800円 (税込 65,780円)
これは買い!購入の決め手・Intel Core i9 9900Kとの簡単な比較
結論から言います。買いです。あくまでも筆者個人の意見ですが。(笑)
私自身が今現在使っておりますが、FPS等のPCゲームの高フレームレート維持はもちろん、ゲーム配信まですんなりこなします。
購入の決め手は簡単にまとめると以下の2点です。
- シングルスレッド性能が大きく向上し、ゲームの性能がIntelのハイエンドCPU(コンシューマーメインストリーム)のCore i9 9900K並みに上昇した。
- シングルスレッド性能上昇と驚異の物理12コアにより、PCゲーム配信のパフォーマンスがIntel Core i9 9900Kを上回った。
①については、シングルスレッド性能を先代のRyzen 2000番台と比較すると、15%前後改善・向上したのではないでしょうか。
ゲームタイトルによりけりですが、9900Kにパフォーマンスで上回ったり同等であったりほんの僅かに下回ったりしますので、おおむね同等と評価できるでしょう。
筆者の環境では、「APEX LEGENDS」の最高設定でも余裕で144fps張り付いています。
ゲームのみでかつ設定を微調整すれば、240fpsでも問題なく描画できるでしょう。
②については、フルHD(1920×1080)60fpsのOBSを使ったリアルタイムPCゲーム配信において、9900Kではドロップするフレームがたまに発生するものの、3900Xは全くドロップしなかったというレビューがあります。
筆者の環境では、「APEX LEGENDS」の設定を調整すれば、144fps程度でプレイしながら、1080p 60fps 10,000Kbps(OBSでsuperfastかfaster)の配信をYouTubeですることができました。
これ以外にも3900XにはPCI Expressの世代がGen4という利点があります。
9900Kで採用されているGen3と比較すると理論上2倍の速さになります。
グラフィックボードとの通信はGen3でたいていの場合間に合いますが、Gen4の速さはSSDの性能を引き出します。
PCIe Gen4対応のNVMe M.2 SSDは、シーケンシャルリードが約5GB/sに達するという爆速になってしまいました。(笑)
Ryzen 9 3900X にオススメなCPUクーラー
3900Xは物理12コアのCPUなので、ちゃちな冷却システムでは冷やしきれず、性能を引き出せません。
付属のリテールクーラーであるWraith Prism with RGB LEDは見た目はまぁまぁごついですが、トップフローの限界もあり、3900Xを冷やしきれないと思われます。
CPUクーラーのおすすめは、簡易水冷で240mm以上のラジエーターを持つものです。
鉄板ですが、CORSAIRの240mm~360mm簡易水冷(H100i、H115i、H150i PRO RGBなど)や、NZXTの 240mm~360mm簡易水冷 (KRAKEN X53、X63、X73や、液晶パネルが追加されたZ63、Z73)を選ぶのを強くお勧めします。(KRAKENのX52 / X62 / X72は型落ちになりました。)
筆者はCORSAIRの「H150i PRO RGB」を使用しています。これでも電圧を1.50Vにしてオーバークロックすると95℃まで上がります。あちちです。オーバークロックをしなければ高負荷でも75℃以下に収まります。
空冷にしたい場合は、できる限り大型でサイドフローであるNoctuaのNH-D15やNH-D15S、CRYORIGのR1 UltimateかR1 Universalなどにすることを推奨します。
Ryzen 9 3900X にオススメなマザーボード&電源ユニット
物理12コアに十分な電力を供給するためには、マザーボードもちゃちなものを選んではいけないでしょう。
昨今のマザーボードはCPUの補助電源が8pin以上が主流となっていますが、基本的には8pin+4pin以上のCPU補助電源を入力できるマザーボードを選びましょう。
また、CPUに電流を供給するVRMと呼ばれる部分のフェーズ数は、10フェーズ以上のものをお勧めします。
これを踏まえたおすすめのマザーボードは、コスパ重視ならASRockの「X570 STEEL LEGEND」やASUSの「TUF GAMING X570-PLUS」、3900Xをしっかりフル活用したい場合やより高い耐久性能を求めるのであればGIGABYTEの「X570 AORUS MASTER」やMSIの「X570 MEG ACE」、ASUSの「ROG Crosshair VIII HERO」あたりになります。
筆者が使っているマザーボードはGIGABYTEの「X570 AORUS MASTER」です。(後日このマザーボードの記事を書く予定。 →書きました。)
また、電源ユニットもCPU補助の8pin+4pin以上の出力に対応しているものを選ばないといけません。
自ずと750W~850W以上出力のものになってきます。メーカーによるオススメ度はSeaSonic>SilverStone>Corsairあたりです。
安さ重視なら玄人志向、コスパ重視ならAntecのNeoEco Goldですね。
筆者はSeaSonicの「SSR-850FX」を使用しています。80PLUS Gold認証、10年新品交換保障です。
(ペリフェラルからCPU 4pinやEPS 8pinに変換するという裏技もありますが特に初心者にはお勧めしません。ワンチャン燃えます。)
余談、フェーズ数のフェルミ推定の話
筆者は「1コア当たり1フェーズはあったほうがいい」と簡単に考えてマザーボードを選んでいます。
フェーズにもピンキリあり単純な数ですべてが決まるわけではありませんが、1フェーズにつき20Wまで耐えられると仮定すると、10フェーズあれば200Wには耐えられることになります。
CPUの消費電力が200Wというのはかなりの消費電力です。
3900Xはピーク時でもたいてい150W以下に収まりますので、フェルミ推定的に10フェーズあればおおむね良しという計算です。
余談ですが、実際200WもCPUが消費すると爆熱で、240mm以下の簡易水冷ではモノによって冷やしきれるかわかりません。
9900KのクロックアップモデルCore i9 9900KSは200W前後消費するらしく、それを知らずに購入し、冷やしきれずにPCが落ちる人出ている模様。。。(笑)
Ryzen 9 3900X、いかがでしたでしょうか。あくまでも初心者向けの簡単な説明ですので、詳しいレビューはちもろぐなどをご覧ください。
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